「 投稿者:sayoko417 」一覧

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8話 テンの家

「テーンーさーん、あっそびましょー?」  悪友こと森山コン介は板地家のインターフォンをリズミカルに連打しながら、楽しげな声を上げた。私こと

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7話 ワンルーム

 随分と ―― 本当に、本当にただひたすら長い時間 ―― こうしていた気がする。  私こと高尾たぬ子は割り当てられたワンルーム一間

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6話 やまのした

 わたくしこと高尾たぬ子は、現在人間に化けている。  幼馴染みこと森山コン介と、保護者代理こと板地テンと共に数年ぶりに山を下りた。既に夕日

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5話 下山

 わたくしこと高尾たぬ子は山を下りていた。人間の群れに混じりながら、山長代理こと兄貴分の武佐飛むさしの言葉が頭の中で回っていた。亀爺に会いた

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4話 みおくり

 わたくしこと高尾たぬ子は拘束されていた。ミス山中コンテスト覇者等以下略なる師こと板地テンによって。  テンはたぬ子の左手を高尾山頂へ向か

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3話 トイレのうら

「今年の冬は、暖かいわねえ」  母こと高尾たぬ江は自宅にあたる穴倉の中でしみじみと呟いた。自前の冬毛は柔らかく、程よく丸くなった体が女性ら

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2話 あいさつまわり

 わたくしこと高尾たぬ子は困惑していた。住み慣れた家から即刻、今すぐ、とっとと出ていけと言われたのである。 「その言い方は、なんだか少し違

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1話 たぬきのねどこ

「娘よ、人間と動物の違いはなんだと思う?」  なんの脈絡もなく父は尋ねた。秋も深まってやや肌寒くなってきた時期だ。  その時のわたくしこ

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蒼魚

【 蒼魚/あおざかな 】 普段はフリーでイラスト中心の仕事をしています。 気持ちがぽかぽかあたたかくなるような作品づくりを心掛け

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前略

 嗚呼、桜の木の下には死體が埋まつてゐる。埋まつてゐなければならないのだ。  僕が其れに気がついたのはつい昨日のことだ。いいや、一昨日

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