2013.06.

お初にて椎名小夜子と申します言葉遊びがお仕事ですの

煮魚を飲み込んだのに刺さった小骨はいまだに取れず

あたしをさ切り刻んでくその言葉全部まとめてあんたに返すわ

数えるは酸化起こした赤血球いずれの日にか土にかえらん

燦然と降りし日差しに炎天笑陽の傾けば祭り囃か

そういえば拝啓元カレお元気ですか此岸の花に水をあげつつ

ふらふらと目的もなく歩くのをたまにともとすまたいとをかし

空赤音天問山の坂道を手繋ぎ歩いた16の暮れ

似合わないと知りながらも髪を切る鏡の中に誰だと聞いた

真夜中に呼ばれた気がした雨の音一人遊びに飽きつつもあり

いうなれば声が聞きたい言わないが愚は愚は汝をいかんせん

トマトがさ嫌いと歌った彼は今一体どうしているのだろう

狂い晴れ蓋し夕立来たらむか物干し竿の白いコット

裏切りは縊死で償え永劫にイスカリオテの下に木耳

戯れるまるで火に入る蟲のやう夜残暑なれども未明は寒し

涙月いざよいませばたちまちに居り伏し更けたり望がまま

守ろうと思ってしまったばっかりにそうだ世界をぶっこわそうか

帰るのがめんどくさいと言えぬまま君のパーカー迷い袖振る

吐き出したあたしの心に針を刺す嗚咽吐瀉物見せたかないよ

エンドレス思考回路は悪循環レキソタンリーゼデパスコントミン

息をする生きた死体に活きは無く逝きそびれたとか粋じゃないとか

君が為言い訳がまし祈り草解くるに足るか恋の行く末

安んぞ隠れたりしや青木犀途方にくれる君の残り香

突き刺すは灰色雨か彼の目か傘は買わないおうちにかえる

薄闇に吐息一拍推し量らむ意して決すればやさみだるる

思樹に秘密括れば誰かあり根も葉もあらば花も咲かんか

爪かじる様を眺める晩ごはんかける言葉があまりにもない

微睡んだ睡眠薬の残る朝秒針だけが世界を刻む

 

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