2013.07.

乱暴な例えをすれば君が世で僕は日の丸にキスをした

もう今は何の音かもわからない喧騒雑踏ノイズの広場

久々と笑う貴方は誰ですか願う現実着信拒否を

老いた手に触れたのは既に事の後縁側に一人憐鐘が泣く

まだ君の隣に並ぶはおこがましいその背に向けて放つ名の意は

晴嵐に乱れるページ『異邦人』何度読んでも彼は難解

高騰化鰻懐かし土曜入りタレのみ飯にかける夕餉か

君が好きだと耳にした白い服まだ見つからぬ七月の末

漁り火も虚ろに見える日暮れかな潮騒虫に呼ばれたらむか

立川で豪雨に濡れた夏の日の君は雅でブラを落とした

偽りでコーティング済みの純情を溶かして捨てたあのスピリッツ (spirit/spirits)

ひきつれた手首の傷跡辿ってよ右の心房で待ってるね

歪む視界一拍おいての深呼吸眩暈と吐き気、まだ戦える

性愛の期待に濡れる欲望を涸渇させてく禁欲主義者(ストイッカー)

殺人の衝動抱いた領主様、人を殺して人に殺さる

老い先が短いなんて笑う人の隣で私は名前を呼ぶよ

自惚れて愚考愚行と笑いつつ夢見事へとよりより深く

奇跡など信じる分だけ無駄だってあたしは今も学べていない

見え透いた君の背後を道連れに線路に飛び込む勇気が欲しい

「たれかある」応へて「たれかある」と問ふ我が身なげきて未だはかなし

大暑なり対象外とはこれいかん財布の対処と水分補給

薔薇でなく水仙ですよあたしはね。鑑賞用の自己愛が咲く

青い鳥本日未明渋谷駅前で何者かの手で刺殺

聞こえてる?メーテルニッヒかわいそう。だけどわたしも苦しいのよね

君のいない綺麗な世界が相変わらず続いていますがもうすぐ終わる

階段と共に数えるイチマルハチ彼に関する趣味嗜好

しろがねの星屑と倶に天の川千夜一夜も水葬にきす

ひとつきの一期一会と言い聞かせ飲み込む嗚咽と君に幸あれ

未だしや空も見えざる夏の日と彷徨い霞いずくにかある

願わくば僕の全てを嘘にして深夜矛盾のオーバードーズ

かき氷食べたいハワイアンブルー化学反応シアン化水素

コンビニで夜食買うのは構わんが残さず食べてね責任もって

向かい合う必要性を感じない君は君だし僕は僕だし

さよならを告げた日のこと思い出す「ごついピアスを増やしにいこう」

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暑すぎて始めた復讐代理人まずは太陽撃ち落とします

いつの日か貴方が後悔するように詫びて嘆いてでも許さない

エゴだけのレトロでメロウな求愛と君が隠してるミーイズム

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台風の暴風域に入りますその日飼い猫空飛んでった

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今もほら過呼吸症が収まらない肺胞に愛を稀釈は不要

君の手の中に潜みしさよならに怯えながらも愛しくもあり

ヘイハロー、明日のわたしよ生きてるか僕から君へ今日を贈ろう

指先で触れる鍵盤女性だと思い奏でろ青い少年

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梅雨晴れの空の青さと水溶花ねえまたあたし逝きそびれたよ

誰かはね泥棒猫とも言うけれど終わり良ければそれでいいでしょ?

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笛をふくおじさんがそばにやってきてコンドームくれてどっかに行った

あまりにも人生ゲームやる気なく甘えん坊のフリの寄生虫

雪の下眠ってゐる花春ひとつ溶けてなくなってしまえばいいのに

現金で払うならそうね200円そこの楽園ひとつ頂戴

今度こそさよならさんかくグッバイしかく友達だなんて二度と呼ばない

簡易的幸福論による願望知ってるけどもね「続くはずない」

雪の降る二月五日に捨ててきた女子高生とか呼ばれる肩書き

戯れに手繋ぐ僕は知っていた君と彼女と僕と誰かと

さよならの翌朝に踏む鉛雪窒息死前に空を見上げた

去勢なる単語の作りを調べてましたスラングはほぼ語学の裏門

勢いと漢和辞典で引いてみた君を想ったしるしをつける

五年前捨てた命に人口呼吸君の隣のあたしアンドロイド

気にしないなんて言うけどなんとなく若気のいたりもまたよきかなと

もし君がどうしようもなく苛立つんならその手をとって海に逃げよう

 

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